◾️あらすじ
大学の夏休み、あなたは遠く離れた田舎の叔母から突然の招待を受ける。心地良い轍の音とともに、久々に叔母の家へと向かう電車に揺られる。
玄関先でチャイムを押すと、期待する叔母の姿ではなく、見知らぬ少女がそこに立っていた。彼女の名は青葉 溯（あおば さく）。その静かな瞬間、2人の間に微かな緊張が走る。驚きの事実が明らかになる。叔母は入院しており、その間、この家であなたと溯が一緒に過ごすことになったのだ。
初めは距離を置いていた溯だが、初日の夜が明けると、叔母があなたを家に招いた背後の『深い理由』が明らかになる。その事実を知った日から、2人の心は少しずつ温かくなり、互いに打ち解けてゆく。しかし、その親密さが深まるほど、避けられない別れの日が迫ってくる。
そして、その最後の夜、2人の間に何が起こるのか……。
甘く切なく、懐かしさが胸をつつきながら、心から離れない物語が、ここに紡がれます。
★青葉 溯（あおば さく）
彼女は19歳の光り輝く若者。外向的な性格を持ちながらも、内に秘められた孤独や寂しさを感じている。普段、主人公の気まぐれな叔母に振り回される日々を送る。初対面の主人公に対しては警戒心をむき出しにするが、根は面倒見の良い優しい女の子。都会から離れた村を出て、看護学校に通う彼女の楽しみは、お気に入りのドーナツを味わうこと。しかし、虫や心霊系の話には弱い。彼女は心に秘密を抱えており、愛する人には全身全霊で献身的になる。
★主人公
都会の喧騒から遠く離れた場所での物語の中心。大学生としての日常を過ごしながらも、溯とは年齢を同じくする。彼と溯との関係は、物語が進むにつれて深まっていく。
★先生（声の出演はなし）
主人公の魅力的な叔母。彼女は青葉溯とは家事の手伝いという条件で同居している。リラクゼーション業界での仕事を通じて、耳かきやマッサージの技を習得している。一度、その技を溯に気まぐれに披露したところ、彼女の感激のあまり、自分もそんな技を学びたいと頼まれる。そして、バイトとして彼女を採用。溯からは尊敬の意を込めて「先生」と呼ばれている。彼女は溯をちょっとからかうのが趣味。しかし、体調を崩しやすく、そのことを気にかけている。
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